小さな習慣 第5章 小さな習慣はなぜ優れているのか

小さな習慣の優れているところ

前回では、小さな習慣を始める心構えとして、いろんな障害は小さな習慣を続ける妨げにはならないということをみていきました。

この点でも他の習慣と比べて十分優れていると思うのですが、他にも優れているところがあると思いますので、紹介していきます。

いきなり大きな習慣を身に付けるのは難しい

いったん習慣が定着してしまうと、強い意志をもってしてもそこから抜け出すのは難しいです。わたしたちは1日のほとんどを習慣的な行動で費やします。これらの特に役に立たない習慣が新しい健康的な習慣を取り入れることを拒みます。

前回も書きましたが、脳は大きな変化に抵抗します。今まで培った習慣とこれから身につけようとする習慣どちらもが自分を変えさせたくないように感じます。そんな中で新しい習慣を身につけようとすると意志の力を全て使い切ってしまいます。

意志の力を使い切ってしまうと、大脳基底核にコントロールを持っていかれてしまいます。

小さなステップとわずかな意志の力があれば何でもできる

小さなステップとわずかな意志の力が、成長させるための完璧なチームとなります。ひとつの行動をとるのに十分な意志の力さえあれば、実際にその行動を始められます。小さなステップにはほとんど意志の力は必要ありません。

小さな習慣はいつ習慣になるのか

人は習慣を身につけるまでに、21日から30日かかると言われています。習慣の種類や習慣を身につける人によって大きく異なるのですが、何かを習慣にするには18日〜254日かかります。

小さな習慣はいつ習慣になるのでしょうか?習慣になるまでどれくらい時間がかかるかは問題ではありません。ただ、小さな習慣として続けている行動が習慣になる機材を見逃さないようにしましょう。そのタイミングで自分で設定した小さな習慣以上の大きな習慣を身につけられるでしょう。

小さな習慣で自己肯定感アップ

自己肯定感とは、自分には結果を引き出す能力があると信じることです。小さな習慣を続けることで、自分でも続けられるのだというポジティブな感情がうまれます。自分は自分が思う自分になるということです。自己肯定感を高め、自分に自信を持ち、なりたい自分になりましょう。

小さな習慣は集中力と意志の力を高める

マインドフルネス

人が身につけられる重要なスキルの一つは、マインドフルネスと呼ばれる「気づき」です。マインドフルネスは、自分の思考や行動に意識を集中できることを意味します。

小さな習慣で続けていくと、続けている内容に対しいて常に意識を向け、小さな習慣が終わった後でもそれについて考えることが多くなります。そして、ごく自然にその続けている内容に意識を向ける習慣が身についていきます。

たとえば、わたしの場合、365日のWonder ブラウン先生の格言ノートを毎日読んでいます。格言ノートなので重みのある言葉が載っていて、それを毎日見ていると1日1日を大事に生きていかないといけないなと思わせてくれます。

意志の力の強化

人が身につけられる重要なスキルのもう一つは、意志の力の強化です。意志には持久力が必要です。小さな習慣を続けることは、意志の力の筋肉を鍛える理想的な方法になります。また、意志の力が強くなればなるほど、自分の体をうまくコントロールできるようになっていきます。

まとめ

今回は小さな習慣の優れているところをみていきました。小さな習慣は、始めることができて、続けることができます。続けることによって自己肯定感をアップさせ、なりたい自分になる気持ちにさせてくれます。

また、集中力と意志の力を高めることができます。意志の力を鍛えることにより、自分の体をうまくコントロールできるようになります。これは今後の人生において、とても重要なことです。意志の力を鍛えて、潜在意識に乗っ取られないようにしましょう。

次回はついに行動に移ります。生涯続けられる小さな習慣を身につける具体的な方法を紹介していきます。


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