読みたいことを、書けばいい。人生が変わるシンプルな文章術
文章を書くということ
前々から思っていたことだが、こうして文章を書いてみるとなかなか書くことができず本当に難しいと思う。
どうやって書くのが良いのかなと考えながら本屋を歩いていると、「読みたいことを、書けばいい。」という文言が目に入ってきた。
これだと思って手に取ってみてみるとなかなかおもしろそうで、読みやすそうだったので早速購入してみた。が、よくよく読んでみるとなかなかに癖のある本だった。
構成
本書は各章とその段落、それに加えて文章術コラムと付録が記されている。
タイトルに文章術と記されているため、文章を書くためのテクニックが記されていると思いがちだがそうではない。
筆者も再三本文の中で述べているが、この本は世の中に多く存在する文章術の本の類ではない。
本文には
- 読みたいことを書くことが大事
- 他人に読まれようと思わない
- 承認欲求を満たすために文章を書くのはコストが高い
など、SNS全盛の今の時代に警鐘を鳴らしているように感じる。
なので、本書を手に取った目的(文章を書くテクニックを学ぶ)は達成されない(期待外れ)かと思ったがそうではないところがおもしろい
文章術コラム
本書には先ほど紹介した通り、各章と文章術コラムと付録で構成されている。
通常、コラムというと章と章の間の箸休め的な存在であることが一般的だ。
しかし本書はそのコラムに筆者が思う文章術がしっかり記されている。
文章術コラムというくらいだからそれはそうかもしれないが、コラムが重要な役割を担っているとは思っておらずびっくりさせられた。
本文で学ぶこと
とは言っても本文から学ぶこともある。
一番の気づきは何を書くかよりも誰が書いたかが重要ということだ。
宇多田ヒカルを例に誰が書くかということがいかに重要かを説明している。
また、もう一つの気づきは、文章を書く世界は思った以上にレッドオーシャンだということ。テクニカルブログを書くことでストックビジネスを始めようと思っている自分にとってはとてもいい気づきだった。今後の方向転換もありうる。
最後のオチ
本書には最後の最後にもドッキリが仕込まれている。
読んでのお楽しみだが文章術を求める人たちにとってはちょっと残念に思うようなことが書かれている。
しかし自分はこれからもより良い文章をかけるよう文章術を学んでいきたいと思っている。